再出発へ

子を産む前の10年と、最初の子を産んで1０年数年、

合わせて２０年以上です。

このDVから逃げるという気持ちが芽生えました。

世の中で、メディア等でDVが取り出されるようになり、

私と子どもに起こっていることがDVだと気づけたからでした。

私は財産を全て生活費、

彼の借金の建て替えに使ってしまっていたので、

全くありませんでした。

役所の支援を担当している部署へ相談に行ったり、

弁護士の無料相談を利用し、足を何度も運びました。

どこに行っても、

『命が大事、身をも守ることと優先させる』

と言われました。

弁護士事務所は正直当たり外れがありましたが、

結論は『命』があれば、

やり直して行けるということでした。

いよいよ

最終的に私と子どもは警察署へ数日分の着替えと、

母子手帳の最低限の荷物で逃げ込みました。

その後、役所からシェルターへ保護していただきました。

家を出る日は、事前に子どもには話しませんでした。

荷造りも事前にしてしまうと

少しの変化も気づいてしまう彼に悟られてしまう可能性があったからです。

数日分の着替えの用意も彼が出勤したのを確認してから

家を出る日に行いました。

自宅に急に帰ってくることもあるので、

ヒヤヒヤしながら荷造りをしました。

子どもに話したときには、驚いていました。

子ども自身も精神的に限界だったようで、

私について家を出る事をその場で決断してくれました。

たくさんの思い出の品や宝物を置いてくことになってしまいました。

それは本当に申し訳なかったと今でも思っています。